物心ついた頃からバイリンガルですが得したことがありません

2016/09/27

物心ついた頃から2ヶ国語を流暢に話せるバイリンガルやってます。周囲の人からは「すごいね」「うらやましい」と多々言われますが、とくに人生で得をした覚えがありません。

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こんにちは、パリノメモの筆者をやっているジュロウです。

日本人の父と韓国人の母のもとに生まれたボクは、気がつけば日本語と韓国語を流暢に話せるバイリンガルというやつになっていました(ちなみに大人になった今、まだ完璧ではありませんが英語とフランス語も扱える人間になってます)。

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「何ヶ国語話せるか」と聞かれたら、「4ヶ国語話せる」と一応答えられる人間になりました。そういえば子供のころ、そういったマルチリンガルの人はどういう頭をしているんだろうと不思議に思っ

 

 

たしか小学校2,3年のまだまだ体も小さいときからバイリンガルになっていたため、今ほどはハーフ人口も多くなかった当時は、「すごいね」「頭いいね」「将来は立派な人になるね」と周囲の大人からチヤホヤされたものです。

 

当時はまだ子供でしたから「へー、そうなんだ」と受け流していましたが、自分が大人になった今、バイリンガルなんて大したやつじゃないということに気づきました。

 

というのも、特に何かで得したことがないんです

 

そりゃあ韓国旅行いったときとかは、観光客だってナメられないし、ボッタクられないし、人によっては「得してるじゃん」と思うかもしれませんが、それボクにとって普通のことなんです

九州とか四国とかその他の地方の方言を扱える人が、地元コミュニティで現地の居酒屋なんかで店主と仲良くなってツマミをサービスしてもらったり、そういうのとまったく一緒です。

 

ボクの場合たまたま外国の言葉を扱えるだけで、ボクにとっては幼少期過ごした場所の方言程度の認識に過ぎません。それを得だといえば得かもしれませんが、本当にその程度のものです!

 

 

 

それに、韓国語の講師とか就職で有利になるとかいろいろ言われますけど、その意見にも正面から反論します。

 

まず、韓国語の講師になってちゃんと授業をもつためには、文法とか一から理解し直さないといけないので、そう簡単に始められるものでもありません。プロの講師になりたいわけじゃないからそこにそんなに時間を割きたくないですし。

ボクが韓国語の講師をやるというのは、数学の得意な早慶とかの学生が授業準備をして家庭教師になるのと同じくらいの認識です。

その他にも、通訳とか翻訳だって、学生時代に単価の安いお仕事でアルバイトをすることは可能かもしれませんが、その後本格的に生業とするなら、かなり専門的な職業ですから、他の人と同じくらいまた勉強しなおさなければならないのです。

 

就職に有利になる(?)ともたまに言われますけど、本当に思慮のある会社ならば、外国語が話せるだけの人がいかに無能かを知っているはずです。言葉が話せるだけじゃ、せいぜい社員旅行で活躍するくらいで、その他にはなにもできません。

結局のところ、言葉を話せるそんな自分を、いかに有効に扱えるかという脳みそが必要なのです。

 

言葉というのは所詮ただのツールに過ぎず、それをうまく使いこなせる人間でなければ、なんの意味もなくなってしまいます。

 

面白いことに、それをうまく使いこなせるほどの思考回路がある人間ならば、言葉はただのツールだということを認識しているので、たとえ外国語が話せなくてもうまいこと他のツールでなんとかしてしまうものなんです。だからやっぱり、バイリンガルというのは特に大したものでもなんでもないという結論に至ってしまいます。

強いていうなら、ボクの場合、バイリンガルになったことによって、異文化を濃密に体験することができたので、そこから重要な「価値観」を得ることができたということぐらいでしょうか。

バイリンガル
日韓ハーフとして生まれて、2つの国をひたすら往復し続けながら育った結果、ボクはとある「視点」を手に入れるに至りました。

 

 

あまり多くの人と話したことがないので確かではありませんが、バイリンガルの人はいかに自分が無力かを実感しながら日々生きているのだと勝手に思っています。それでも周囲の人は「すごいね」とチヤホヤしてくるので、意外とみんな葛藤しているのではないでしょうか。

 

バイリンガルの人に会っても無闇やたらに賞賛しないであげてください。彼らにとってそれは当然のことだし、同時にそれが大したことじゃないってことを誰よりも自覚しているはずなので…。

 

※ あ、韓国ドラマと映画を字幕無しで楽しめるのは「得」かも…。

 

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