フランス・ブルターニュ地方に、カツオブシを製造する工場が誕生しました。一般的なフランス人自体は、カツオブシがなんなのかまではよくわかっていないようですが、ひとまず文化的に大きな出来事であるといえるでしょう。

こんにちは、パリノメモの筆者をやっているジュロウです。
9月2日に、フランス・ブルターニュ地方にあるコンカルノ市で初のカツオブシ工場が始動したようです。

赤点がコンカルノ、パリからはかなり遠い
この件を受けて、日仏のメディアも各自報道をしています。
Concarneau. Ouverture de la première usine de… par Letelegramme
工場誕生の経緯やその他詳細を知りたい方のために、NHKとOvniのリンクを貼っておきますね。
【NHKニュースウェブ】フランスにかつお節工場完成 欧州各国で販売へ
【Ovni】ブルターニュのかつおぶし工場、きょう始動!
ちなみに、パリの地元紙「Le Parisien」もちゃんと取り上げています↓↓
ただ、もちろんこれは、フランス人やヨーロッパ人が「カツオブシ大好き!」とかそういう需要のために建てた工場ではなく、あくまで最初はフランスやヨーロッパにある日本食料理店に供給するための工場のようです。
フランス人自体は、カツオブシについてあまりよくわかっていない傾向があって、たとえばボクのフランス人の友人はボクに対して、「Katsuobushi工場ができたらしいけど、君はKatsuobushiが好きなのかい?」や、「Katsuobushiってなに?お米と一緒に食べるの?」と聞いてきたりします。うーん、なんとも答えづらい質問…。
しかも、挙句の果てに、カツオブシのことを「乾燥マグロ」と報じているメディアもありました。

「乾燥&燻製マグロ」という表現の仕方
それも仕方なく、カツオという魚自体、そんなに大衆的な魚ではないので、どうしても「マグロ」とか「マグロの親戚」とかそういう表現で報じざるをえないようです。
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ところで、ブルターニュ地方といえば、ソバの実がよくとれる地方で、ソバ粉を使ったガレットなんかはとても有名ですよね。
これで、ブルターニュ産の食材だけを使った「かけそば」を食べれるようになったのかも…?
ブルターニュ産のカツオブシが手に入るってことは、ブルターニュ産のそば粉使って、ブルターニュ産オンリーの「かけそば」を食べれるのでは…。
— ジュロウ@日韓ハーフ、パリに移住 (@Parisnomemo_) 2016年9月5日