ワーキングホリデーや留学でフランスを訪れたほとんどの人が、大手スーパー”Carrefour”を利用した経験をもっているはずです。それほど、”Carrefour”はフランス中に普及しているスーパーマーケットであり(現在は世界展開も果たしている)、また、多種多様な商品を低価格で提供しているがゆえに多くの消費者に愛されているのです。そんな”Carrefour”が、いままでとは違う高級路線コンセプトの店鋪をパリに展開する予定を打ち出しました。
Carrefourとは?

Carrefour(カルフール)とは、フランスを代表する大手ハイパーマーケットのことです。
世界中にチェーン展開をしており、2015年の売り上げでいうと、アメリカのウォルマートとコストコに次ぐ世界第3位を誇ります(Deloitteの調査による)。
フランスのいたるところに店舗を構えていて、食料品や衣類だけにとどまらず、その他の生活雑貨も販売しており、しかも、比較的安価に買い物をできるという大型量販店の特徴も当然備えているため、多くの人にとって必要な存在となっています。
事実、ボクがフランスに初めて降り立った時も、まずは最寄りのCarrefourの位置を知ることによって生活がスタートしました。
フランス留学の経験がある人は、みなCarrefourに多かれ少なかれお世話になったのではないでしょうか。
ニューコンセプトとは?
そんなCarrefourが、パリ第5区にある店舗を改装して、今までとはまったく異なるコンセプトの店舗を6月末に開店しました。
「マーケット サン・マルセル」と命名された新店舗は、「プレミアム」、「グルメ」といったキーワードを掲げており、顧客にとってより身近なスーパーマーケットを提案しています。
1,355㎡の店舗の中には、フランスらしく、肉(ブシュリー)、加工肉(シャルキュトゥリー)、魚、チーズなどのコーナーが設けられており、陳列の方法にも高級感を漂わせる工夫がされています。
ホールのチーズやハムがアート・オブジェのように陳列されている。
健康食品やビオ食品に特段と力が入れられており、肉・加工肉・魚・チーズ熟成肉用のカーブなどが、都心内でさらに身近な存在となりました。
顧客の要求はおもに、良質商品の提案・サービス・生鮮食品であり、彼らは、高品質の製品を求めると同時に、これまで近辺に新鮮な魚を得られるところがなかったため、店舗内に魚ブースを待ち望んでいた。
Carrefour イル・ド・フランス マーケットディレクター : ステファニー・エスカル
この店舗は、伝統的な売り場をイメージして、「屋内市場」という考えを軸にしています。また、従来の量産的な「工業型」のスーパーマーケットと、売り手と買い手の距離が近い「伝統型」の市場の中間的コンセプトを、これまでの店舗とのおもな差異として掲げています。
※ 参照 : ATABULA
※ サムネ画像は参照記事より
とはいえ、実際に行ってみないと、本当のところの雰囲気をつかめない節があるので、渡仏後、直接買い物をしにいってみようと思います。ビオ食品にも力を入れているみたいなので、ソルボンヌ大学でビオ食品の受容に関する研究をしているボクにとって実りのある買い物になるでしょう。
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