こんにちは、マエダジュロウです(@Parisnomemo_)。
正社員であれ、アルバイトであれ、インターンシップであれ、フランスでそういった求人への応募をするにはCV(=Curriculum vitae)と呼ばれる履歴書を提出しなければなりません。
もちろん履歴書(CV)だけでなく志望動機書(Lettre de motivation)や、場合によっては推薦書(Lettre de recommandation)なんかも求められることはありますが、ひとまず今回は、フランスで求人応募をする際にまず第一に必要となる履歴書(CV)のフォーマットと記入すべき内容を解説してみたいと思います!
履歴書(CV)のフォーマット
まず、CVを作成する際は、なるべく1ページ以内に収まるようにしてください。
一般的に市販のものを使う日本の履歴書のフォーマットとは形式がけっこう異なるので注意してください。以下にフランスのCV(履歴書)のフォーマットの一例を紹介してみます(↓)

各項目を簡単に説明してみたいと思います。
① 基本情報
名前・住所・連絡先(メールや電話)を冒頭に書きましょう。フランス式に慣れてないと「ん?タイトルの上になんか書くんだ」とここでつまずきますよね。国籍がフランスでない場合は、ここに自分の国籍も書いておきましょう。
② タイトル
「なんの仕事を求めているのか」と「自分の最大の売りとなる能力」をうまいバランスで書いてタイトルにしましょう。CV(履歴書)の中で視覚的にもっとも目立つ場所なので、「わかりやすくかつ効果的に」がポイントです。
③ 職歴
これまでにどういった機関でどういった業務をこなしてきたのかを説明します。時系列順に書く場合は、一番上に最新の職歴を書きます。CVの中で一番目立つのは「タイトル」ですが、内容的に一番重要なのは「職歴」であることを意識しましょう。
④ 学歴
日本で履歴書を書くのと同様で、特別な理由がなければ小学校や中学校などのすべての学歴を記入する必要はありません。示すべきは、どこで何を勉強したからどういう能力があるのか、ということです。各項目の目的をはっきりと意識しましょう!
⑤ 能力・資格
こちらは、学歴だけでは提示することのできない自分のセールスポイントを書きます。具体的な専門資格でもいいですし、語学能力でもいいでしょう。実際の資格ではなくとも、知識の多い分野があれば、それを書いても大丈夫です。WordとかExelとかが使えるってのもアピールポイントになり得ますね。できるだけ自分を売り込みましょう!
⑥ 興味・関心
ここは、悪く言えばもっとも重要度の低い箇所ではありますが、だからこそ固くなりすぎずに自由に自分のことを説明しましょう。嗜んでいるスポーツでもいいですし、ブログをやってるってことでもいいですし、自分の趣味を示しながら遠回しに「こういう人間味もあるんだよ」ってことを伝えましょう!「CENTRE D’INTERET」と書きましたが「DIVERS(その他いろいろ)」という書き方でも大丈夫です。
実際に作ってみた
形式的な説明だけではあまりイメージしづらいかと思いますので、実際にぼくが作ったぼくのCVを紹介してみましょう。
以下のCVはぼくがとあるウェブサービス会社にスタージュ(インターン)を申し込んだときに作成したCVです。
※一部情報は伏せてあります。

つたない形ではありますが、これで一応の体裁は整えていることになると思います。ちょっと地味なので、できればもうちょっとクリエイティブそうに加工したいものですが…。
チェックポイント
慣れないフランス式の履歴書をいざ作ってみると、「本当にこんなんでいいのだろうか?」と心配になるかもしれません。
そんなときに、少しでも自信をもっていただけるよう、抑えておきたいチェックポイントをまとめてみました。
✔ 1ページ内に収まっていますか?
✔ 相手がどんな人材を求めているかちゃんと把握していますか?
✔ それに対して自分をちゃんと売り込めていますか?自分を卑下していませんか?
✔ 自分の基本情報やタイトル、職歴や学歴など、必須項目に記入漏れはありませんか?
✔ 必要のない長文を書いてはいませんか?
✔ 変に真面目になりすぎて「読みづらい」デザインになってませんか?
✔ それを読んで自分の履歴が本当に伝わりますか?
✔ 応募職種に対して関係のない履歴をだらだらと書いていませんか?
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CV(履歴書)のフォーマットや内容は、ある程度の規定はあるものの、その状況やその人自身によって千差万別に異なってくるものかと思います。今回は最低限のものだけを紹介しましたが、「こういう風に書いたら効果的だったよ!」などの体験談がありましたらぜひ教えてください!
それではまた!