DALF受験記 ― 戦略を練る

2017/02/05

フランスの大学院に進学予定であるにも関わらず、フランス語がいまだに苦手であるボクが、フランス語上級者試験DALFのC1に合格するまでの過程を、「DALF受験期」としてブログに綴ります。

日韓ハーフ、パリで起業。

フランス語試験 ― DELF・DALFとは?なぜ受けるの?

フランス語能力試験 ― DALF受験にあたって

 

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試験構成を把握しよう

まずは、自分が立ち向かおうとしている試験の構成を把握するところから始めましょう。DALFのC1は、いったいどういった試験で、どういった能力を受験者に求めているのでしょうか。

DALFのC1は4つの試験項目によって構成されています。各項目が25点満点で、合計100点満点というわけです。総点50を超えれば合格ということになります(ただし、5点未満の項目がある場合は不合格)。いろんなところに情報が載っているのでここでは簡単にだけ説明しましょう。

  • 聴解(Compréhension de l'oral):25点満点

聴解、つまりリスニングです。インタビュー・講義・講演といったジャンルの約10分弱の音声資料を2回聞き、設問に答えます。次に、短い音声資料を1度だけ聞き、設問に答えます。与えらえる時間は合計40分です。

  • 読解(Compréhension des écrits):25点満点

文学やジャーナリズムといった思想文(un texte d'idées)を読み、各設問に答えます。いわゆる長文読解というやつですね。与えられる時間は約50分です。

  • 作文(Production écrite):25点満点

DALF・C1ではこの項目が一つのフィルターとなっていますね。この項目は2つの要素によって構成されています。まず、長文とまではいかないものの、中くらいの文章を2,3つ読み、それらの総論、いわゆるサンテーゼといわれるものを約220語で作成します(サンテーゼに関しては後日別途まとめてみましょう)。そのあと、同テクストに関してエッセイを約250語で作成します。すっごい簡単に言えば、与えられたテクストの内容をまとめたうえで意見を述べろということですね。与えられる時間は2時間30分(!)です。

  • 口頭(Production orale):25点満点

こちらもC1における大きな壁の一つです。与えられた2,3のテクストを読み、その内容について発表して、面接官と討論をします。もちろん、ただおしゃべりをすればいいというわけではありません。フランス語の作文やプレゼン、つまり「アウトプット」には厳密な型があります。それは、簡略化すると「序文→本文→結論」という形として表すことができます。これを守るだけでかなり評価があがります。こちらについても後日またまとめましょう。この項目で与えられる時間は、発表の準備に60分、面接官との討論に30分です。

 

自分の実力を把握しよう

試験構成がわかったところで、その試験に立ち向かうにあたっての自分の現状を把握しましょう。いまのボクには、DALF・C1のそれぞれの試験項目に対応する力がどのくらい備わっているのでしょうか。以下の写真は、以前、B2とC1を同時に受けたときに出た試験結果です。

IMG_1233

B2・C1の結果通知

あらためてまとめると、

CO、「聴解」―(B2:12点、C1:6.5点)

CE、「読解」―(B2:16.5点、C1:14.5点)

PE、「作文」―(B2:22点、C1:7.5点)

PO、「口頭」―(B2:20点、C11.5点)

となります。

B2の合計が70.5点で合格、C1の合計が40点で不合格です。

 

さて、100点満点の試験で50点をとればいいわけですから、各項目の25点満点中、その半分の12.5点をとれば合格になるというわけです。

C1の各項目で12.5点に達していないのは、「聴解」・「作文」・「口頭」です。ほとんど全てですね。特に、「聴解」に関してはB2においても半分の12.5点に達していないため、要注意項目となるわけです。自分のフランス語能力におけるこの傾向をふまえた上で、次に、C1に受かるための勉強方法を模索していきましょう。

 

勉強方法を把握しよう

試験構成と自分の現状を把握したところで、最後に、自分に足りない要素をどのように埋めていくのか具体的に戦略を練ってみましょう。各項目の点数アップを実現するために、どういった勉強方法が適しているのでしょうか。

口頭試験は6月末なのでひとまずおいておくとして、今ぼくが伸ばさなければならない項目は「聴解」と「作文」です。

それぞれの項目のレベルアップのために、以下の勉強方法を採用することにします。

聴解

・ RFIのポッドキャスト ― 「Journal en français facile」

これは、「簡単なフランス語によるニュース」と直訳できます。毎日、その日のニュースを約10分にまとめて配信しているポッド・キャストです。「簡単なフランス語」とはいえ、基本、「普通のフランス語」です。速度も「普通のフランス語」です。ただ、難しすぎる表現や言い回しを使っているわけではないということは事実であるため、聞き取りやすく、構文をつかみやすいです。そのため、通勤時間や料理中など、毎日の営みの際に聴くツールとして非常に適していると考えます。「簡単なフランス語」とは「キレイなリズムのフランス語」と言い換えることができるため、フランス語特有のリズムをつかむきっかけになるからです。

RFI ― Journal en français facile

しかも、嬉しいことにこの「10分ニュース」は、すべて文字として起こされて公開されています。一度聞いて、次に文字で読んで、最後にもう一度きくというサイクルを行ってもリスニング力向上の手助けになってくれます。

・NETFLIX ― フランス語音声

ここしばらく話題になっている、映画・ドラマ視聴サイトである「NETFLIX」を使用した。月額650円(ベーシックプラン)で、映画・ドラマを見放題なこのサイトを利用して、ボクのフランス語聴解力を向上させます。

netflix

NETFLIX, 公式HP

基本的に、NETFLIXでは英語や日本語での視聴しかできないのですが、プロフィール変更にて「言語設定」を「français」にすることによって、映画やドラマの一部をフランス語吹き替えで視聴することができるようになります。

すべてフランス語吹き替えで視聴できるわけではないのですが、一日に1話を見るとして、それを数カ月繰り返すには十分な量の映像作品をフランス語吹き替えで見ることができます。

 

作文

最後に、仏作文能力の向上のためにとる勉強方法を提示して終わります。

外国語による作文というのは、どうしてもネイティブによる添削が必要になります。仏文の教授レベルでも、フランス語がネイティブでなければ、どうしても文章表現が非フランス人的になってしまうのです。フランス語を教えている教授がフランス語で論文を書く際、やはり彼らもフランス人による添削が必要なようです。

1,2度のお願いなら、フランス人の友人に頼んでもいいのですが、彼らも忙しい時には添削ができないし、ましてや添削のプロでもないので、ここはお金を払ってプロのフランス人を雇いましょう。

というわけで、今回採用するサービスは渋谷外語学院の「WEB添削コース」です。

1回換算で約2000円を支払うことによって、約250語の作文を添削してもらえるサービスです。決して安くはありませんが、必要な投資と考えましょう。なお、このサービスに関しては、初めての利用であるため、どれほど良質なものなのかははっきりしません。

 

かなり長い記事になりましたが、約1ヶ月後となったDALF・C1受験のために、まずは試験の概要を把握し、それに対する自分の不足能力を明確にし、その不足能力を伸ばすための手段を選択しました。

意地でも受からなければならない試験であるため、これから気張っていきましょう!

 

【追記(2017/02/5 )】その後なんとかギリギリ合格しました。現在はフランスの大学院に通いながら個人事業主として働いています。ぼくがフランス語を勉強し始めてから現在にいたるまでの全ての過程はこちらのnote記事で赤裸々に語っています。

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