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【フランス語】早大生のぼくがDELF・B2に合格するためにした全てのこと

2017/05/24

こんにちはマエダジュロウです(@Parisnomemo_)。

英語と違って馴染みがないためなかなか習得が困難なフランス語。その学習の進行具合のひとつの目安となるのがDELFのB2だと個人的に考えています。

今回は、早稲田大学に通っていた頃(現在はソルボンヌ大学の大学院に所属しています)、フランス語が苦手だったぼくがなんとしてもB2に受かりたくて、もがきにもがいてなんとかB2に受かった話をしたいと思います。

 

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DELF・B2とは? ― フランス語学習の試金石

この記事にたどり着いたということは、DELF・B2がなんなのかはわかっているはずなので簡単にだけ説明します。

まず、DELFとはフランス国民教育省が認定した唯一のフランス語資格です。この資格はA1, A2, B1, B2, C1, C2と6段階のレベルに分かれているわけですが(Cが一番上)、B2はレベル4です。

個人的に、B2がフランス語上級者への最初の入り口だと思っています。その先のC1、そしてC2と段階が上がるごとに立ちふさがる壁は分厚いですが、それでもひとまずB2に合格できる実力がつけば、フランス語上級者の卵と名乗っていいでしょう。ただでさえ難しいフランス語ですから、誇ってもいいと思います。

さて、下の画像は、実際にぼくがB2に合格したときの成績書です。

B2の試験結果(2015年)

B2の試験結果(2015年)

100点満点のテストで50点をとれば合格と見なされるわけですが、このときはなんとか70.5点をとることができ、余裕のある合格となりました。赤丸が合計点数で、青丸は聴解(CO)、読解(CE)、作文(PE)、口頭(PO)の各項目の点数です。

このように、DELFの試験内容は4つの項目に分かれているため、それぞれの項目に特化した強化訓練が必要となってくるでしょう。

のちに述べるように、ぼくはフランス語が苦手で苦手でたまりませんが、それでも自分の強みを活かした強化練習で、作文は25点中22点、口頭は25点中20点と、このふたつの項目だけでほぼ合格的ほどとってしまいました。どうやらぼくはインプットよりアウトプットのほうが強いようです。

(ちなみにさすがに今受ければ80点は確実、問題が合えば90点も夢じゃないかも?)

 

B2合格までのぼくのフランス語歴

ところで、大学4年生のころになんとか無事にDELFのB2に受かることができたぼくですが、じつはフランス語が苦手で苦手でたまりません。

高校1年生のころにフランス語を初めはしましたが常に赤点ギリギリ。大学のころフランス留学に行ったにもかかわらず、返ってきてとれた資格はフランス語検定2級にとどまります。本来なら2級くらい受かってからフランス語留学に行くべきですね。

その後もがきにもがいてなんとか大学4年生でB2に合格したわけです。

現在はフランスの大学院に所属しながら個人事業主として働いているので、毎日論文や行政資料を漁る日々です。

高校1年生のころから現在にいたるまでのぼくの詳しいフランス語学習歴はこちらのnote記事にて赤裸々に語っています。

 

B2を勉強するために準備したもの

B2の試験勉強をするにあたって用意した主要アイテムは2つです。

参考書

まずは参考書。

ぼくがB2の参考書として選んだ教材は、「Reussir Le Delf 2010 Edition: Livre B2 & CD Audio」です。定番中の定番、多くの人が漬かっている参考書ですね。

ほかにもいろいろあるようですが、このクラシックな教材が自分には一番合うかなと思いました。というのも、DELFの試験対策で最も重要なのはなによりも「型」を覚えること。フランス語の実力さえあれば受かるってものではなく、どんな問題パターンがあって、どんな解答の仕方をすれば点数をくれるのかということを把握しなければならないのです。

その意味で、まるで模範問題と模範解答を丁寧に収録してくれてるこの教材がぼく的には一番役に立ったわけです。

 

辞書

つぎに辞書。

ぼくが使用した辞書は、「プチ・ロワイヤル仏和辞典(第4版)」のアプリです。

フランス語を含めたすべての外国語を学ぶ際、辞書を最大限スムーズに使えるかどうかによって、大幅に時間の節約をできたり、または大幅にストレスを負担できたりします。その意味で、最適な辞書を選ぶことは、勉強効率の向上につながって、最終的に試験結果に響いてくるのです。

いざ勉強をしようとした際、フランス語の場合とくに、わからない単語があまりにも多いということに気づくでしょう。それらをひとつひとつ時間をかけて調べてたら、単語を調べるだけで勉強が終わってしまいますし、なによりもストレスが半端じゃないです。はやくパパッと次の章に進みたいのに単語調べで途方に暮れてしまうわけです。

もちろん、たとえば紙の辞書を使ってひとつひとつ丁寧に調べたほうがしっかりとボキャブラリーが蓄積されるという意見もあるでしょうが、それは時間があるときにやればいい話で、試験勉強の際は労働(勉強)の効率化を図りましょう。試験に合格することをひとつのミッションと捉え、最短ルートで攻めるのです

その意味で、スマートフォンやタブレットで効率よく単語検索をできる辞書アプリはかなり有用です。ちょっと高いですが、その後ずーっと使えるのだから、これは冷静な先行投資になるわけです。

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こんにちは、マエダジュロウです(@Parisnomemo_)。 フランス語学習を始めるときにまず第一に必要になってくるもの、それが辞書。

 

聞く・読む・書く・話す ― 各項目の戦略的訓練

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さて、アイテムが揃ったところで、どのようにしてB2に合格すればいいのか考えてみましょう。

まず、DELF・DALFに合格するためには明確な「戦略」が必要です。というのも試験自体かなり論理的な構成になっているからです。

すでに簡単に述べたとおり、DELF・B2の試験は「聞く」・「読む」・「書く」・「話す」の4つのパートに分かれていて、それぞれの項目が25点満点、全体で100点満点の試験です。そして、このうち50点を取れば合格と判定されます。

つまり、たとえば自分が読解と作文が得意であれば「読む」で20点、「書く」で20点をとって、のこりの2つの項目で10点を取れば合格になるというわけです(※5点未満の項目があった場合不合格になります)。

こういった構造の試験なので、自分がどのパートで点数をがっつり取りに行くかを明確に意識して勉強をしなければならないのです。

それでは、各項目の勉強をぼくがどのように行ったかを見ていきましょう。

聞く

これはいわゆるリスニングのパートです。

大問が2つあり、1つ目の大問ではインタビューやニュースを1度だけ聞き、その後設問に答えます。

2つ目の大問では、スピーチやドキュメンタリー番組、あるいはなにかの解説などを2度聞き、その後設問に答えます。

 

すでにお気づきのとおり、けっこう難しいです。フランス語検定とは違って、普通のスピードで音声が流されるからです。単なる簡単な会話ならばそんなに身構えることもないのですが、普通のスピードのニュースやスピーチとなると、下手したらまったく聞き取れずに5点未満しかとれず、即不合格なんてこともあります。だから、このパートはけっこう気張って勉強していきましょう。

とはいえ、リスニング能力というものは、一朝一夕ですぐに伸びるものではありません。地道な努力を重ねないと実力がつかないのです。直前の1週間に1日3時間リスニング特訓をするよりも、1ヶ月間毎日5分ずつトレーニングをした方が断然伸びるのです

だから、B2を受けると思い立ったその日から、とにかくフランス語を聞く週間をつけましょう。

たとえば、ぼくはRFIの10分ニュースのポッドキャストを毎日聞き続けました。毎日毎日、通学時間や通勤時間の移動中はかならずこのRFIのポッドキャストを聞いていたのです。

それに加え、家で1人でご飯を食べるときは必ずipadでFrance24の生放送をつけていました。ポッドキャストだと音声情報しかないのでどうしても聞き取りに限界があるのですが、テレビ放送だと視覚情報もあるため通常よりも聞き取りやすいです。そうすることによってそのうち耳が「フランス語」という音のリズムに慣れてきます。

じつはぼく、リスニングが苦手なので結局25点満点中で12点と、大した点数はとれませんでしたが、それでも逆に言うと、苦手にもかかわらず12点もとれたのは、こうした地道なトレーニングを毎日重ねたからだと思います

 

読む

これは読解のパートです。文章を読んで、それに関した設問に、選択式&記述式で解答します。

このパートも、リスニングのパートと似ていて、一朝一夕で高得点がとれるものではありません。文章を読む力をつけるためには、第一にある程度のボキャブラリーを身に着けなければいけないし、第二にフランス語の文章の独特なリズムに慣れなければいけないからです。

だから、とにかく日常的にフランス語に触れることこそが一番の近道なのです。

じゃあ一体どうやってフランス語の文章に日常的に触れればいいのか。ただガムシャラにいろんなニュースサイトを読みまくってもいいのですが、それはあまり得策ではありません。だって続かないから。続けられるんならそれが理想ですが、少なくともぼくにはできませんでした。

というわけでぼくは、日常的にぼくが使っているツールに「フランス語の文章」を練り込むことによって、仏文読解を日常化させました。どういうことか。

たとえば、ぼくは日常的にFacebookやTwitterなどのSNSを使用しています。1日に何度も見ます。朝起きたときも、勉強で疲れたときも、夜寝る前も、めちゃくちゃチェックします。なのでこれら2つのSNSに頻繁にフランス語の文章が現れるようにしました。つまり、SNSでフランス語のニュースサイトをフォローしまくったんです。

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TwitterでFigaroをフォロー

すると、日常的に見てるタイムラインにちょこちょこフランス語の文章が現れるようになります。ぼくの場合、タイムラインに仏語ニュースの投稿が現れたら、わかんなくてもいいからとりあえずサイトに飛んで読むということもしてました。なんでもいいからとにかくフランス語の文章に触れる機会を増やすのです。

ちなみに、アイフォンの言語もフランス語にして使ってますね。これだけではあまり読解力は伸びませんが。

「Le Monde」・「Le Figaro」・「L'Obs」・「Libération」・「RFI」くらいは基本でフォローしておいて、あとは自分が好きなサイトをどうぞ。

 

書く

作文のパートです。

これは、「聞く」と「読む」とは違って、じつは意外と短期間で伸びる項目です。

というのも、一定の型と一定の表現さえ覚えてしまえば、あとはそれに従って作文をすれば自然と点数がついてくるからです。つまり、採点者が好むような解答方法を覚えるということですね。

さて、フランス語の作文には明確なルールがあります。それをしっかりと理解して実践すれば、内容がいくら薄くても採点者は点数をあげざるを得ません。だって、内容はなくても作文はできてるから

作文のルールとは具体的にいうと、全ての作文を以下の型で書くということです。

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そう、序論・本論・結論です。なにがあってもこの型で書いてください。これが鉄則だからです。

本論にはパラグラフ(段落)を最低でも2つ、理想的には3つ置いて、それぞれの中で具体例を挙げてください。

 

内容としては、討論や公式文書を参照して自分の意見を述べるというものなので、主張をする表現をいくつか抑えておいてください。

たとえば、「J'affirme que 〜(〜と断言する)」・「J'insiste que 〜(〜と強調する)」・「Nous pouvons considérer que 〜(〜とかんがえられる)」・「On peut en déduire que 〜(〜と推論される)」・「Il est incontestable que 〜(〜は議論の余地がない)」などです。こういった表現を10個くらい抑えて、あとは接続詞のバリエーションももって、あとは型に従って書けば最低でも15点はくるでしょう。

ぼくは22点とれました。

練習は相互添削サイトのLangue8とかを使って3〜5回くらいやっておけば十分じゃないでしょうか。

話す

口頭試験のパートです。

これも「作文」と同様に比較的短期間で伸ばすことができます。作文の際と同じフランス語で論じる際の「型」を使って、あとは口頭でそれを話すだけだからです。

ただ、口頭試験で問題なのは、質疑応答があるということです。作文試験にはない試練ですね。

幸いなことに、これもある鉄則を守っていれば最低限の点数を確保できます。それは「試験管の反論を受け入れる」ということです。これめっちゃ重要です。

DELFの口頭試験では、面接官はわざと反論をしてこようとします。内心では本当はこっちの意見に賛成しているのに、あえて反論を入れてくるのです。それに対してどう反応するのかが最大のチェックポイントだからです。

その反論を受けた時、慌てふためいて、沈黙なんてしまったら最悪の点数になります。なので、まずは面接官の反論に対して、とりあえず「Oui, vous avez raison(はい、あなたが正しいです)」と言いましょう。そして、間髪をいれずに、本当に面接官が言ってることが正しいと思うのなら「Parce que(なぜなら)」と具体例を言って引き続き面接官を指示して、面接官が言ってることに納得がいかなければ「Mais(しかし)」といって、さらに反論をしましょう。

そこまででも十分に点数はもらえるのですが、解答の終わりに、「もちろんいろんな意見があるので私の意見が全てではありませんが、少なくとも私の見解ではそう思います」なんて言っとけば、拍手喝采です。ここまでスムーズにできれば20点を越すでしょう。

ただ、口頭試験の場合、作文試験とは違ってなかなか練習をする機会を得ることができないので、フランス人の友人がいればその人に頼んで、いなければオンラインの外国語学習サービスの【italki】なんかを使って講師に練習相手を頼んでみましょう。3回もやればけっこう実力がつくんじゃないでしょうか。

いかがだったでしょうか。DELFはとにかく戦略立てて挑まなければいけない試験です。

参考書や辞書などのツールを揃えて、勉強の効率化を測った上で、聞く・読む・書く・話すの4項目に分けてそれぞれの重点トレーニングを行っていきましょう。

B2にさえ受かってしまえば、あとは自信もついて、フランス語を運用するということがどういうことなのかというのも段々わかってくるので、あとは比較的楽になります。

まずは綿密な戦略とともにB2を攻略していきましょう!

 

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