【フランス】在仏日本大使館の翻訳証明と「法定翻訳」ってなにが違うの?

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こんにちは、パリノメモの筆者をやっているジュロウです。ツイッターはこちらです(@Parisnomemo_)。

 

フランスに留学するなり、移住するなり、とにかくフランスに長期滞在しようとする人はまず最初にフランスの行政機関から「洗礼」を受けます。

というのも、大学や移民局、大使館や銀行などに各種申請手続きのための書類を持っていくと、「これじゃないやり直し」「これが足りないやり直し」と、容赦なく切り捨てられるからです。どの国の役所にもそういった融通の効かない性質はありますが、フランスはとくにそうです。

とりわけ、そういった役所の「門前払い」を避けるためにも、日本語書類のフランス語翻訳には細心の注意が必要です。

翻訳書類というのはたとえば、フランスの大学機関に提出する「日本の大学の成績証明書」や「日本の大学の卒業証明書」のフランス語翻訳、あるいは銀行口座の開設の際にしばしば求められる「戸籍謄本」のフランス語翻訳のことです。

 

これがめちゃくちゃややこしい。

 

なぜなら、提出先の機関によって、認めてくれる翻訳者が違うからです。こういったちゃんとした機関に翻訳書類を提出する際は、この書類を責任もって翻訳しましたよっていう「翻訳証明」が必要なのですが、その翻訳証明を誰がしたかによって、書類をはねられることがあるのです。

どういうことか説明しましょう。

 

「翻訳証明」の権限があるのは主に2つの機関

http://massa33.blog50.fc2.com/blog-entry-128.html?sp

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この書類を責任もって翻訳しましたよという「翻訳証明」をしてくれる機関はフランスにおもに2つあります。

1つ目が「在仏日本大使館」、そして2つ目が「法定翻訳家の事務所」です。

 

いずれも正式な効力をもった「翻訳証明」をしてくれるわけですが、提出先の機関によっては注意が必要です。

 

というのも、提出先の機関によって、「在仏日本大使館」の翻訳証明を認めていないケースが多々あるからです。

 

日本政府管轄の在仏機関が証明してくれているんだから公的なものだろうと、ボクもそう思っていましたがそれを認めないのがフランス、硬い国なのです。

 

たとえば、ボクが日本の大学の「卒業証明書」および「成績証明書」を提出したパリ第4(ソルボンヌ)大学の規定を見てみましょう。

 

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これは、卒業した大学の卒業証明や成績証明を求める規定が書かれた部分なのですが、赤枠で囲った部分を見ると、「注意:翻訳はフランスの権力機関あるいはフランスによって承認された翻訳家から発行されたものでなければならない」と書いてあることがわかります。

これつまり、「在仏日本大使館」の翻訳証明は受け付けないということを暗示しているんです。なぜなら、「在仏日本大使館」は、あくまで日本政府の管轄であって、フランスの権力機関でも、フランスによって承認された翻訳機関でもないからです。

 

大使館がダメならどうすればいいんだとなりますが、そこで利用すべきなのが、「フランスによって承認された翻訳家」つまり「法定翻訳家」となるわけです。

 

「法定翻訳家」とは、その名の通り、フランスの裁判所が認めた翻訳家のことであり、その翻訳書類は、フランスによって公的に査証されたものとなります。要するに、彼らに翻訳してもらうことによって「公的な翻訳証明完了の書類」をゲットできるということです。

上で提示したソルボンヌ大学の「フランスによって承認された翻訳家」という条件も見事にクリアすることができます。

 

じゃあ最初からフランスの法定翻訳家に頼んでもらえばいいじゃないかと思いますが、そう単純な話ではありません。法定翻訳家による翻訳は、高いのです。

 

たとえば、日本の大学の卒業証明書の翻訳料金を、「在仏日本大使館」と「法定翻訳事務所」で比較してみると、その差は一目瞭然です。

まず、「在仏日本大使館」による翻訳証明料金は32ユーロです。それに対して、フランスの法定翻訳家に依頼すると約100ユーロを要求されます。

もちろん、事務所によって料金がことなったり、依頼書類の状態によって割引があったりもするので一概には言えませんが、「在仏日本大使館」と「法定翻訳家」による翻訳サービスの金額には大きな差があるということがわかります。

 

※ くわしい見積もりはコチラの法定翻訳家リストからご自身でお問い合わせしてください。

 

つまり、「在仏日本大使館」の翻訳は、比較的安価ではあるが、提出先の機関によっては受け付けない場合があるため、事前に確認が必要ということになります。提出先の機関がなにも指定しなければ、「在仏日本大使館」の翻訳サービスを利用するのが、賢い手となるかもしれません。ボクの場合、銀行口座を開設する際に求められた「戸籍謄本」の翻訳証明は「在仏日本大使館」に依頼をしました。9ユーロと、安価な値段でした。

何度も強調しますが、提出先の機関の注意書きをよく見ずに、「在仏日本大使館」に翻訳を依頼して、受け取りを拒否されたというケースも多々あるようですので、どの翻訳機関を認めてくれるのかを必ず確認しましょう

 

この「翻訳証明」の実態を知っているか否かで、そもそも金銭面での大きな節約になる可能性もありますし、翻訳書類の受け取りを拒まれて大学登録ができなかったりという悲惨な事態を防ぐことができますので、この大事な情報をブログにて共有させていただきました。

 

※ ちなみに、フランスにいる法定翻訳家に依頼をするより、日本にいる日仏の法定翻訳家に依頼をするほうが安く済む場合も多いようですので、渡仏前に金額をチェックして、できるようならば日本で翻訳証明を済ませてしまいましょう。

日本国内の法定翻訳家に関する情報はコチラをどうぞ。在フランス大使館のリンクです。

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