こんにちは、パリノメモの筆者をやっているジュロウです。ツイッターはこちらです(@Parisnomemo_)。
フランス留学をするにあたって、フランス政府給費留学制度に挑戦をする学生をたくさんいるでしょう。
この奨学金は、留学における手厚い手当てやサポートがこの奨学金の魅力なのですが、じつはそれだけではありません。
今回は、フランス政府給費留学生(ブルシエ)になった人が、現地で参加できることのできる「レジャープログラム」について紹介をしてみたいと思います。
ブルシエになったら、存分にCampus Franceを使いこなしましょう!
この記事の流れ
Campus Franceの「レジャープログラム」とは?
Campus Franceの「レジャープログラム」とは、フランスに留学中のフランス政府給費奨学生に向けられた格安アクティビティのことです。フランス政府給費留学生(ブルシエ)のみが参加できるアクティビティであり、その奨学金の支給額に応じてアクティビティの参加料金は異なってきます。
たとえばアクティビティの一例をとってみましょう。

これは1泊2日でモン・サン・ミッシェルを含めたブルターニュ地方を旅行するというアクティビティプランです。値段のところを拡大してみます。
1番が99ユーロ、2番が158ユーロ…と、4種類の値段があることがわかりますが、これは奨学金の支給額に応じています。
たとえばボクのようにシンプルに毎月615ユーロだけを支給されている学生は1番の99ユーロが該当の値段です。
それに対して、博士課程だったり、理系だったりで、奨学金の額をより多くもらっている人はそれに応じて値段が2番、3番と上っていきます。
なお、4番は、奨学生(ブルシエ)の子供や配偶者などの同伴者に対して求められる料金です。
同伴者に対する値段はけっこう高いですが、奨学生自体に請求される額がべらぼうに安いことがわかります。
交通費と宿泊費と食費込みですよこれ!ブルターニュに1泊2日で行って全部込みで99ユーロって…。
どんなプログラムがあるのか?
他にもどんなプログラムがあるのか見てみましょう。
6ヶ月ごとにプログラムが更新されるようですが、ここはひとまず現在催行中の2016年度秋のプログラムを参照してみましょう。
→ 2016年度秋のプログラムのカタログはこちらから

これは、2泊3日でカンヌ・ニース・モナコに滞在をするというプログラムです。
右下をみると、615ユーロの奨学金の受給者の場合、料金は167ユーロ(1番の料金)であることがわかります。やっす!!
往復のTGV代(交通費)とホテル代と食費全部込みで2泊3日167ユーロって…。

こんなプログラムもあります。
ムーラン・ルージュのショーを見に行こうというものですね。料金は48ユーロ。やっす!!
ムーラン・ルージュって軽く1,2万するものだと思ってましたけど、48ユーロってすごいですね。さすがフランス政府の奨学生です。待遇がいい。
さて、ほかにも山に1週間のスキー滞在をしたり(236ユーロ(やっす!!))、オペラを見に行ったり、クリスマスにプラハに遊びにいったりといろんなプログラムがあるようです。
気になる方は実際に2016年秋のカタログをご覧ください。カタログは半年ごとに更新されるようです。
実際に参加してみた ―― コルドン・ブルーの調理体験

さて、今学期ボクが参戦したCampus Fraceのアクティビティは2つです。
まず1つ目の「コルドン・ブルーの調理体験」について簡単に紹介します。
これは半日のアクティビティで、まずは昼頃にコルドン・ブルー所属のシェフのデモンストレーションを見せられます。

まさに「プロ」って感じのデモンストレーションです。
もちろん、シェフが作った料理は試食することができます。

その後、場所を調理実習室に移して、実際に自分たち同じ料理を作ってみます。

これでお値段なんと49ユーロ。
あのコルドン・ブルーでシェフのデモンストレーションを見て、それを実際に自分で作ってみて、しかもコルドン・ブルーのマークとかが入ってるエプロンももらえます(笑)
やすい!
実際に参加してみた ―― 2泊3日南仏旅行

次に、ボクが参加したもうひとつのプログラム「南仏2泊3日旅行」について紹介します。
すでに上で値段は述べたこのプログラムですが(167ユーロ)、旅行自体のクオリティはいかがなものなのでしょうか。
結論からいうと、めちゃくちゃよかったです。めちゃくちゃ普通に普通の良質のツアー旅行でした。

TGVでニースまで行って、その周辺のカンヌとかモナコまで行って、ピカソ美術館や、香水メーカーのフラゴナールとかの工場に訪問したり、アクティビティ充実で167ユーロです。安すぎる。

食事も朝・昼・夜がついていて、そのクオリティも普通に良かったです。



短くはあるけど自由時間もあったので、ニースとかに友達がいれば会えたりもしましたね。
写真を撮り損ねましたけど、宿泊したホテルも普通に普通の良いホテルでした。2人部屋です。
他の多国籍な留学生たち20人に囲まれて、良質なホテルや食事が込みで、しかもツアーバスやツアーガイドもついていて2泊3日167ユーロ。やすすぎる…。

最終日:モナコに向かう途中

香水ブランド「フラゴナール」の工場
おわりに
いかがだったでしょうか。
フランス政府給費留学制度に採用をされると、手厚い政府支援を受けられるだけでなく、こういった充実したアクティビティも提供されることになります。
こういうプログラムがあるってことは実際にフランスに来るまでわかっていませんでしたので、偶然知ることができて「ラッキー」といった感じでした、ボクは。
フランス留学を志している方は、こういったアクティビティにも参加することのできるフランス政府給費留学制度に是非チャレンジされてみてはいかがでしょうか?
なお、実際にボクがこの奨学金に採用されるまでの手順は、下記の資料「フランス政府給費留学制度採用までの11のプロセス」に詳細をまとめてあります。