【マルチリンガル】4ヶ国語話せるってどういうこと?日・韓・仏・英を習得して感じたこと

5c1c81e6570946ed5e0fcac6c5386683_s

「何ヶ国語話せるか」と聞かれたら、「4ヶ国語話せる」と一応答えられる人間になりました。そういえば子供のころ、そういったマルチリンガルの人はどういう頭をしているんだろうと不思議に思った記憶があったなぁと思いだしたので、いざ自分がなってみて感じたことを綴ります。

日韓ハーフ、パリで起業。

なにをどのくらい話せるのか

 

ボクが使用できる言語は、レベル順に日本語韓国語フランス語英語です。

それぞれどのくらい話せるのかをヨーロッパ言語共通参照枠(wikipedia)に照らして言うと、以下のとおりになります。

日本語 韓国語 フランス語 英語
C2 C2 C1 B2

 

参考までに、フランス語の資格試験であるDELF・DALF試験管理センターの各レベルに関する記述を一部引用します。

 

B2レベルでは、使用者はさらに自立の度合いを増し、自分の意見を主張するために筋道の通った議論の流れを作ることができ、自分の見解を展開し、交渉することができます。

C1レベルでは、使用者は自主的に言語を運用できます。流暢で自然なコミュニケーションを成立させることが可能です。豊富な語彙があり、自分の意見を伝える際に適切な表現を選択できます。

C2レベルでは、言語への熟練が、表現の正確さや適切さ、流暢さに現われます。受験者は学術的な、あるいは高度な課題を実現することができます。

DELFDALF.jp

 

ざっくばらんに言うと、日本語と韓国語はマスタークラスで、それに対してフランス語は準マスタークラス、英語は中級クラスということになります。

日本語は母語として覚え、中・高・大の教育を日本で受けたので完璧なネイティブ、韓国語は幼少期に6年ほど現地で過ごしながら習得したのでセミ・ネイティブといえます。

一方、フランス語は高校時代から今に至るまで約8年かけて学び(フランス語圏への留学経験は約8ヶ月)、2016年9月からフランスでの大学院生活を始めようとしています。自ら長期間かけて学んだ言語であるといえるでしょう。

 

英語は、中・高で学び、英語圏(アメリカ・オーストラリア・フィリピン)への短期滞在を合計6ヶ月行ったレベルです。フランス語よりややできないといったところでしょうか。

日本語&韓国語フランス語&英語の間にレベル差はありますし、フランス語&英語はまだまだマスターには遠いかもしれませんが、一応のところ、4つの言語を運用可能ということができそうです。

 

【note記事】ソルボンヌ大学院に通いながらフランスで働いているぼくが自分のフランス語学習歴を赤裸々に語る

 

こんがらがるかと思いきやそうでもない

898474c82c4015abe7438cda9f49e2ef_s

 

それぞれにどんな経緯があったにせよ、結果的に4ヶ国語を運用できるようになったわけですが、もっともよく聞かれるのが「頭がこんがらがらないのか」という質問です。

その質問に対する答えを先に言ってしまうと、「NO」です。

もちろん、フランス語を1時間ずっと使って急に英語で議論をしろといわれたり、あるいは3年間韓国で生活をしたのちの、日本に帰ってきてからの最初の1週間とかは混乱することもあります。

英語を話しているのに、「しかし(But)」とか「はい(Yes)」とかそういった突発的な言葉がフランス語で「しかし(Mais)」や「はい(Oui)」と出てしまったりするわけです。

また、韓国語はほとんどネイティブであるため、脳が自分のコントロール下にない寝言や寝起きすぐの発話は韓国語になってしまう場合もあります。すごい疲れて寝落ちした時にくすぐられたりすると、韓国語で「やめて(하지마)」や「本当にやめて(진짜하지마)」と顔をしかめて言うそうです。

 

関連記事 → 日韓ハーフが実際にされて困った質問3選

 

そうした急な切り替えを要求される場合はたしかに脳が混乱して各言語がごっちゃになってしまうことは事実ですが、少なくとも日常生活できっかりと各言語を区別して使うときは全くこんがらがることはありません。

韓国語を話しているときは完全に韓国語の脳になっていて、すべて流暢に韓国語で表現するし、フランス語の脳にエンジンが入ったときは、英語なんか頭の中からすっかり消えてしまっています。

なので、4ヶ国語を運用できるマルチリンガルだからといって、各言語がこんがらがって日常生活に支障をきたしたりすることは全くないといえるでしょう。

 

むしろ相乗効果で各言語が伸びる

580b3720f5770b5ecb7ea999b8435be5_s

 

4ヶ国語を話せるようになっても大きく混乱することはないと言いましたが、むしろ、4ヶ国語を話せるようになったことによって、脳が多言語対応モードに切り替わって、各言語にプラスの効果をもたらしている気がします。

たとえば、一番大きな変化を感じたのは英語です。

ボクの場合、大学以降、ほとんど英語には触れずフランス語だけに特化していたため、最後に英語を勉強したのは高校3年生か大学1年生の最初のころといえます。

それにもかかわらず、大学を卒業したのちに、自分が英語を話したり、あるいはラジオや映画で英語を聞く機会があったりすると、とくに劣化はしておらず、むしろやや上達していることが感じられました。

フランス語をずっと勉強し続けていたため、文法構成が似ている英語にまで好影響を与えていたのです。つまり、フランス語が伸びたことによって、ずっと勉強をしてなかった英語が勝手に伸びたというわけです。

それだけではありません。大学で卒業論文を書く際、日本語での論理的表現力が大きく伸びたため、その影響が他の言語にも現れました。日本語でムズカシイことを考えてムズカシー議論をしたおかげで、韓国語やフランス語、あるいは英語でも自分の意見を論理的に順序立てて説明することができるようになったわけです。

その他にも、フランス語を伸ばしたから韓国語が伸びたり、英語が伸びたからさらにフランス語が伸びたりと、相乗効果の例はたくさんあります。

多言語を運用できるようになったことで、混乱するどころか、むしろ良い影響をお互いに及ぼし合っているのです。

日韓ハーフ、パリで起業。

いまではむしろ、脳の中に4つのポケットができてそれぞれの言語がすっきりと整頓されたような感覚まで抱いているので、もしまた新たに他の言語を学ぶ際も、なんの抵抗もなくすんなりと覚えられる気がします。フランス語に近いイタリア語なんかは3ヶ月から半年かけて本腰をいれて学べば結構スムーズに運用できるようになるだろうという妙な自身があります。言語を学べば学ぶほど、脳の構造が変わっていき、いい意味でこれまでの日常の捉え方が変わってくるのではと考えています。

 

 この記事へのコメント

  1. peko より:

    ずっと前から関心を持って、このブログを見ています。特に多言語の習得について、詳しくお話いただけて面白かったです。私も同様のことを感じていました。私の場合、英語は中高で習っただけ。成績は最低でした。でもフランス語をこの3年弱前から始めると英語もなんとなくわかるようになっています。しゃべることは苦手ですが、読んだりは出来ます。ネットで見るフランス語のニュースがいつの間にか言語選択が英語に代わっていても気が付かない時があります。
    さて、昨日飯田橋に行ってDALF C1 の合否通知を貰ってきました。玉砕でした。聞き取り4.5/読解5/作文8.5/口頭10です。
    B2まではスムーズでしたが…。またチャレンジしてみます。

    • parimo より:

      コメントありがとうございます。記事を見ていただけまして、大変うれしく思います。
      また、共感の旨もお伝えいただきありがとうございます。
      DELFDALFに関しては、B2に受かる実力がつけば、あとはボキャや表現力の訓練でC1にはすぐにとどくかと思います。C2は別格ですが……。
      今後ともどうぞよろしくお願いします!

  2. YN より:

    こんばんは、はじめまして^_^
    初めてこのブログを見たものです。私は中国出身で、高校はカナダ、大学と大学院は日本です、今も大学院に通っています。大学院を卒業したらフランスにフランス語を勉強しに行きたいと思っています、専門は芸術なので、いつかは必ずフランスで留学したいと思っていました。韓国語も興味あるので、趣味程度に勉強しています。ジュロウさんは語学の先輩なので、とても尊敬しています!これからフランスに留学するためには何を準備した方がいいでしょうか?日本にいるうちに勉強を始めた方がいいでしょうか?語学留学を考えていますが、アート関係の授業も受けたいと思っています。ブログを楽しみにしています!留学は一年後を予定しています。
    なにかアドバイスをもらえたらとても嬉しいです。

    • parimo より:

      コメントありがとうございます!
      尊敬なんて、とんでもないです。おそらくぼくよりも圧倒的なご経歴をお持ちかと…。韓国語まで勉強されているのですね…!

      フランスに留学に来られるとのことですが、じつはものすごくタイムリーに、ごく最近、ぼく自信「フランス留学プロモーター」としての活動を開始しました。

      以下の記事をご覧になって、もしよろしければ、記事下方にあるメールフォームから相談内容を必須事項と共にお送りください!フランス留学に関しては、良くも悪くも、たくさんのことを知っていますので、最大限お手伝いできればと思います!

      それでは、メールお待ちしています〜!

      ーーーーーーーーーーーーー
      【記事タイトル】マエダジュロウが「フランス留学プロモーター」始めるよ!
      (http://parisnomemo.me/maedajuro-affinity/)

 COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です