日韓ハーフがパリに移住したら、そこには小さな「日韓平和」があった…

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こんにちはマエダジュロウです(@Parisnomemo_)。

ぼくは、現在パリの大学院に通いながら個人事業主としてフリーランス活動をしている日韓ハーフ(国籍はずっと日本)です。日本生まれ日本育ちの純日本人の父と、韓国生まれ韓国育ちの純韓国人の母のもとに生まれているため、「純正日韓ハーフ」を自称しています。

中学生ぐらいのころまでは、半生を日本、半生を韓国で過ごしていたため、本当に本当の半日半韓だったわけですが、その後大学卒業までストレートに日本で過ごしたため、今では語学力もメンタリティーも完全に日本人です。ちょっと抜けてるところはあるかもしれませんが。

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こんにちは、パリノメモの筆者をやっているジュロウです。ツイッターはこちらです(@Parisnomemo_)。 日本人の父と...

 

さて、ぼくは今フランスのパリという街に住んでいます。2度目のフランス、半年目のパリです。

今回は本格的な移住を目的としているため、最初は行政手続だけでがむしゃらに日々が過ぎていきましたが、落ち着いてきた今、少し見えてきたものがあります。

そう、パリという街には、小さな「日韓平和」の世界が広がっていたのです…!

日本人街として栄えた「サンタンヌ通り」

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https://www.flickr.com/photos/126399553@N06/16055900003

パリには言わずとしれた日本人街という場所があります。セーヌ川右岸、オペラ近くにある「サンタンヌ通り(Rue Saint-Anne)」です。

ここには、日本人の経営するラーメン屋・うどん屋・居酒屋・惣菜屋、そしてなんとキャバクラまでもがあり、パリにいる日本人駐在員や留学生たちにとって、心を回復させる重要な場所になっています。

日本ブームが起こっている今は、この街に来る人は、日本人というよりむしろ日本好きのフランス人の方が優勢ですが、それでもバブル時代には、日本の商社マンや駐在員でそれはそれは派手な盛り上がりを見せていたようです。

今回ぼくは、この街でプチ日韓平和たるものを発見したのです。

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パリの中心部にあるサンタンヌ通り:Google MAP

 

中国と韓国の参入

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http://ville.france.free.fr/paris2007/paris20072262.php

どんなプチ日韓平和を見つけたのかを説明するまえに、まずはこのサンタンヌ通りという街の現在の特徴に少し触れなければなりません。

というのも、このサンタンヌ通りは、「日本人街」として多くの日本食レストランが店を構えていると同時に、韓国食レストランやスーパー、あるいは中国人の経営するエセ日本料理店もたくさんあるのです。


今日では、韓国食レストランやスーパーでは本物の韓国の味に出会うことができますが、中国人の経営する日本料理店では、焼き鳥や寿司が同時に提供されるなど、ちょっとヘンテコリンな光景が見かけられます。

詳しい経緯はわかりませんが、日本人街として栄えた区域に、中国人と韓国人も良かれ悪かれ便乗して各々の店を開店していったのでしょう。

あまりこだわりのないフランス人であれば、日本料理も韓国料理も「東アジアの料理」としてひとくくりにできてしまいますから

 

仲良く隣り合う日韓商品

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日本人街に韓国人や中国人が入ってくると、なんだかごっちゃになってよくわからないじゃないかと批判をされる方もいるかもしれません。

ただ、ぼく個人的にはこの偶発的な混同が、じつに独特な街の雰囲気を生み出していて、それが日韓ハーフであるぼくにはプチ日韓平和に思えたのです。

上の写真をご覧ください。

この写真はサンタンヌ通りにある韓国食品店の中でぼくが撮ってきたものです。左側に日本のインスタントラーメン、右奥に韓国のインスタントラーメンが並んでいるのがわかりますね。

これって、自然な光景であるように見えて、ぼくにはとっても新鮮に思えたんです。

日本にある日本のスーパーでは、日本の食品に並んで、辛ラーメンなどの有名商品が一部混じっていることはありますが、これほどまでに半分半分に日韓食品が共存しているスーパーってなかなか無いものです。

なんて不思議な光景なんだろうとぼくは思いました。日本でも韓国でも、少なくともぼくはこんな光景を見かけたことがなかったからです。

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共存する日本ビールと韓国ビール

一見、日本の商品と韓国の商品がごっちゃになって競合しているように見えますがそうではありません。これらの商品は共存しているのです。

東アジアが好きなフランス人がこのスーパーに来たとしたらその日の気分で日本食品を買うのか韓国食品を買うのかを決めますし、韓国人がこのスーパーに来たら韓国食品を、日本人がこのスーパーに来たら日本食品を買います。

それぞれがマーケティング競争をしているのではなくて、むしろ互いの役割を分担して、協力し合って集客に成功しているのです。

共存する日本の米と韓国の米

共存する日本の米と韓国の米

もちろん、これは韓国スーパーですので、ここに日本食品が置いてある理由は、韓国食品だけでは今のところ商売にならないからでしょう。

そういった営利目的で出来上がった日韓空間ですが、それでもぼくはこの光景が大好きです。子どものころ慣れ親しんだ日本食品と韓国食品が隣り合って共存しているからです。

商品のパクりだとか、異物が混入しているだとか、日本や韓国にいるときはお互いの国の食品をけなし合うこともしばしばありますが、遠いフランスのパリという地にて、彼らはついに一緒に隣り合って販売されるようになったのです。

なんて平和なんだろう。

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フランス語で「韓国&日本」と書かれた食品スーパー

 

ちょっと歩けば日本、ちょっと歩けば韓国

スーパーだけにとどまらず、ぼくはサンタンヌ通りという街が大好きです。

日本食レストランや韓国食レストランが点在しており、また日本食品店や韓国食品店が点在しているからです。

街を歩けば、日本語と韓国語が交互に聞こえてきて、道に迷うことがあれば、目の前に日本人がいれば日本語で、韓国人がいれば韓国語で尋ねます。

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日本食品店のKIOKO

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韓国食品店のK-MART

日本料理店や日本食品店では日本人の店員さんによって提供される日本の味で、完全な「日本」を満喫することができ、韓国料理店や韓国食品店では韓国人の店員さんによって提供される韓国の味で、完全な「韓国」を満喫することができます。

日本にいたときはわざわざ新大久保にいったりしなければ「韓国」を味わうことができませんでしたが、ここサンタンヌ通りでは道をあるけば30秒毎に「日本」と「韓国」が交互に繰り返されるのです。

なんて心が躍る街なんだろう。

純正の日韓ハーフとして生まれ、紆余曲折して最終的に興味をもった国は「フランス」で、その都市であるパリに移住してみたら、ここには小さな日本と小さな韓国が共存した空間があったのです。

現在ぼくはそんなパリという街が大好きになって、仕事で毎日パリ中を駆け巡っています。

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