東都のれん会

【座談】東都のれん会 ✕ 韓国学生:通訳として参加しました!

先日、東都のれん会と韓国の大学生たちが、日本の老舗に関して座談をするという場があり、通訳として参加させていただきました。

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こんにちは、ジュロウです。

たとえば、100年以上続いているお店を「老舗」だとすると、老舗がこんなに多い国は日本ぐらいしかないようです。「老舗」って、日本ではけっこう日常的に見聞きする存在だから、やや意外です。

さて、そんな事実に、韓国の忠北大学の学生たちが着目をし、その理由を明らかにするために、戦後から日本の老舗文化を支えてきた東都のれん会へのインタビューを実現させました。

 

どうして日本にはこんなにもたくさんの老舗があるのでしょうか?

 

今回ボクは、そんな有意義な対談に、通訳者として参戦させていただきました。有意義な会だったので、簡潔にレポートします。

座談の様子(左奥が筆者)

座談の様子(左奥が筆者)

 

 

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東都のれん会とは?

東都のれん会HP

東都のれん会HP

 

東都のれん会とは、戦後の混乱時、日本文化を絶やさず継承するために、100年以上の伝統を有していた商いの店舗たちが募って結成した、老舗の会です。

現在では、東京都内から、着物・漆器・菓子・海苔・そばなどの多様な分野に携わる名店が54店舗結集しています。

とらや」、「千疋屋」、「木村屋」などなど、誰しもが一度はその名をきいたことがありますよね。

まさに、継承された日本文化が結集してできたのが、東都のれん会であるといえるでしょう。

東都のれん会に加盟している老舗たち

東都のれん会に加盟している老舗たち

 

「東都のれん会」は、江戸の昔より明治初年にかけて創業された、百年以上の伝統を有する、古いのれんの店の集いです。
戦後の混乱が続く昭和二十六年、代々の家業を守りつつも相助け励まし合い、のれんを守り育てて発足し、今日の「東都のれん会」には五十四軒がその名を連ねております。

東都のれん会「会長のご挨拶」より

座談:なぜ家業を継ぐ?なぜ継がない?

さて、そんな東都のれん会と韓国の忠北大学の学生たちが座談を行ったわけですが、主なテーマは以下の通りでした。

  • 日本人にとって老舗とはいったいなんなのか。
  • 老舗を維持するにはなにがもっとも必要か。
  • 日本ではなぜ家業を継ぐことが美徳とされるか。

冒頭でも簡単に述べましたが、韓国の学生たちは、「なぜ日本にはこんなにも老舗といわれるお店が多いのか」という疑問を抱いて日本を訪れました。韓国では、せいぜい50年程度続くお店しかなく、「老舗」という存在にあまり価値が置かれていないからです。

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山本海苔店の説明を受ける学生たち

 

どうやら、たとえば、日本で一流大学出身の人が、大企業に就職したり官僚になったりせずに、実家の家業を継ぐと、それは韓国において「不思議なこと」としてニュースで報道をされるようです。

隣の国だから、なんとなく似たような感性をもっていると思いがちですが、「家業を継ぐ」という行為は、日本では美徳としての意味合いが含まれ、その一方韓国では、戦後のつらい中やってきた商売を「子供にまでやらせてしまう」という意味合いが含まれてしまうそうです。なるほどなと、これはどっちにも一理あるかもしれません。

 

その他にも、大企業の参入によって老舗が閉店に追い込まれてしまう事案や、メディアの扇動によって、一時的に老舗ブームがおこり、多くの客が訪れることによって、それに対応できずにサービスや味が変わってしまい、その後、急激に廃れてしまう事案などについて、東都のれん会と韓国の学生たちの間で意見交換が行われました。

 

かなり長丁場の座談であったため、すべてを書いてしまうと膨大な量になってしまうため割愛しますが、少なくともたしかに言えるのは、日本であれ、韓国であれ、自国の文化を継承させたいという願いはあり、いろんな要因が重なって日本の場合それに多かれ少なかれ成功していて、韓国の場合、まだまだ成就したとは言い切れない状態であるということでしょう。

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どんな文化であれ、その国特有のものには何かしらの魅力があり、それを継承するよう努力する様は、同じ文化圏の人間として、大変喜ばしいことであると誇りに思っています。消費者側であるボクらができることは、彼らの意思を尊重し、できるだけそういった文化的価値を理解するよう努め、それに価値を感じたなら、周りにそれを少しだけでも伝えてあげるといったことでしょうか。

せっかく、長年継承されてきた素晴らしい文化があるのだから、ぜひそれらを嗜んでみてはいかがでしょうか。

 

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