
こんにちは、パリノメモの筆者をやっているジュロウです。ツイッターはこちらです(@Parisnomemo_)。
人生2度目のフランス留学、今回はパリに住居を構えました。
花の都として名高いそんなパリに2ヶ月間実際に住んでみて気づいたパリの魅力はパリが実に狭いということです。面積的に。
なんで、町が小さいことが魅力になるんでしょうか?
説明してみます。
パリの大きさってどのくらい?

シャルル・ド・ゴール空港にあるパリのマップ
そもそもパリってどのくらいの広さの町なんでしょうか?
数字でいうと、20区の行政区からなるパリ市内の面積は約105km2です。東京23区の広さが約621km2なので、パリ市は東京23区の6分の1程度であると大まかに言うことができるでしょう。
あるいは、たとえば東京都内にある山手線の内側の面積が63km2であるため、山手線の内側より一回り大きい町がパリということができそうです。
世界にその名が知れた大都市という割には、かなり小さい規模の町だということがよくわかります。
がんばれば端から端まで自転車でいける

数字で面積を伝えても、実際にどのくらいの規模なのかはなかなかイメージしづらいかと思います。
そこで、僕の経験談を踏まえて説明すると、例えばパリの南端から中心まで自転車で移動したときに、ボチボチのスピードで信号に数度止められたりしておよそ35分程度かかりました。

南端から中心まで自転車で35〜40分
とすると、中心から北端まで同じくらいの時間、あるいはもう少しかかると考えると、自転車で1時間20分もかければパリの南端から北端まで行けるということがわかります。
やったことがないので正確にはわかりませんが、東から西、あるいは西から東もおよそそのくらいの時間をかければ到達できるはずです。少なくとも2時間はかからないことは確かです。
東京だとちょっと考えづらいですよね。23区の橋から橋まで自転車で移動してたら一日がかりの大仕事になりそうです。
それだけ小さな町ですから、友人との交流が活発になります。
どこにいても近くに友達が住んでる

上の地図は、Google Mapでパリ市内に、ボクが実際に招かれたことのある友人の家、あるいは気軽に連絡をとって遊びにいくことのできる友人の家の位置をマーク付けしたものです。
まだパリ市内を網羅というには早いかもしれませんが、それでも、現時点でも北西部を除けばパリ市内のどこにいても、たいていはすぐ近くに友達の家があるということになります。
そう、これこそがパリの魅力なのです。非常に狭い町だからこそ、友人・知人たちが物理的にいつもすぐ近くにいるのです。
すると何ができるのかというと、たとえばカフェで一仕事を終えて、食事にはまだ早いしどこかで食前酒でも飲んで帰ろうかなーなって思ったときに近くに住んでる友人に連絡をすると、向こうもちょうど時間に余裕があるタイミングだったりして、それじゃあ食事前に軽く一杯飲みますかとなるのです。
なんならそのまま近くの他の友人らを集めてみんなで料理を作って食事をするなんてこともしょっちゅうありますし、小さい町だからこそ、いつでも気軽にちょこっとだけ友人たちに会えるのです。
遠方はるばるやってきて会うわけでもないので、本当にちょっとしたときに友人を誘ったり、あるいは誘われたりすることが可能になるのです。
いつでも気軽に30分〜1時間だけ友人と談話できるっていう要素が加わったら、生活って一気に楽しいものになりますよね!
いつも集まって遊ぶ → どんどんコミュニティが広がる

簡単に友人を誘ったり、あるいは自分が誘われたりする小さな町・パリに住むと、どんどん自分のコミュニティは広がっていきます。
しょっちゅう人に呼ばれたり、人を呼んだりして遊ぶから、新しく誰かに知り合うという機会が本当に多いのです。新しく知り合うと、一度意気投合してさえしまえば、今度はその人も誘い誘われる仲になるため、どんどん輪が広がります。
とあるバーの貸し切りパーティに誘われて、そこで知り合った人に次の週末にパーティに誘われて、そこで知り合った人に…なんてことが起こるのです。
さきほどボクの友人の家の位置のマップ(↓)を提示しましたが、たったの2ヶ月でこれです。

もちろんボクが誘われた会に積極的に顔を出し続けたという理由もあるかもしれませんが、学校など日々の業務をこなしながら、たったの2ヶ月でパリ市内にこういったボク自身のネットワークが構築されたのです。
これは多分、あと半年もすればパリ中に赤丸を付けられるんじゃないかと踏んでいます。
最近では、もはや毎日のように誰かに遊びに誘われていて、惜しいながらも断るという選択をとるようになってきましたが、小さな町パリでは、部屋から一歩外に出ると、すぐ近くに友人がいて、友人たちと積極的に交流することによって、自分のもつコミュニティはどんどん広がっていくのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
パリにこれから留学をされるという方は、ぜひパリのこの魅力を堪能されてみてください。
もちろん、エッフェル塔や凱旋門、シャンゼリゼ通りなど、いわゆる王道的なパリを楽しむのも必要だとは思いますが、一定期間この町に腰を据えるのなら、自分だけのコミュニティをパリ市内でどんどん広げてみましょう!
毎日友人からの誘いが絶えなくなってきたら、あなたも立派なパリ市民です!
パリって狭いけど、その狭さゆえにいつもどこか近くに友人がいるからいい町だなーと思います。
— ジュロウ@日韓ハーフ、パリに移住 (@Parisnomemo_) 2016年10月31日