
こんにちは、パリノメモの筆者をやっているジュロウです。ツイッターはこちらです(@Parisnomemo_)。
突然ですが、「日本の女性」として日本の現代社会を生きる女性のみなさま、「日本の女性を3つの言葉で表現してください」と言われたら、なんと答えますか?
ボクの住んでいるフランスという国の女性たちは、みな誇らしげに「フランスの女性」を3つの言葉で表現してくれました。
今回は、当ブログ「パリノメモ」とパートナーシップを結んでいる「TIPAのフランス日記」のアントワーヌがパリに住むパリジェンヌたちに突撃インタビューを行いましたので、その様子を伝えたいと思います。

※当ブログ「パリノメモ」は、フランス語学習サイト「TIPAのフランス日記」より画像の使用を正式に許可されています。
「フランス人女性を3つの言葉で表現するとなんですか?」
ボクと仲良しの「TIPAのフランス日記」のアントワーヌがパリの街角でフランス人女性たちに突撃インタビューを行ってきました。
「フランス女性を3つの言葉で表現するとなんですか?」
さっそくフランス女性たちの回答を見ていきましょう!回答者は5人です。
1人目の女性

▲1人目の女性の1つ目の言葉は「独立心」です。

▲2つ目は「喜び」。

▲3つ目は「野心的」です。1人目の回答からすでにフランス女性の力強さがうかがえますね。
2人目の女性

▲2人目の女性の1つ目の言葉は「自由」。

▲2つ目の言葉は「多くのチャンス」。女性だってやりたいことができるんだと、そういう彼女の意志が伝わってきます。

▲最後の3つ目の言葉は「素質」です。
3人目の女性

▲子供を産まずに自分のキャリアを積んできたというこちらの女性の1つ目の言葉と2つ目の言葉は「自由」と「自立」。

▲3つ目は「好奇心」です。
4人目の女性

▲4人目の女性の1つ目の言葉は「喜び」。

▲1つ目に「喜び」という言葉を選んだ理由も説明してくれます。

▲2つ目の言葉は「若さ」。これは、「女性」であるかどうかはあまり関係がないのかも?

▲3つ目は「活動的」です。力強い!
5人目の女性

▲5人目は初老の女性、まず1つ目の言葉は「自由」です。

▲そして「幸せ」。清々しいほどまでに凛としています。

▲3つ目の言葉を選ぶのを忘れてしまったようですが、自身の生き様を説明してくれます。


▲女性として生きた過去に、たくさんの大変なことがあったようです。


▲自分の女性の人生はまだまだこれからだと胸を張って言う彼女の姿には何かを考えさせられます。
※インタビュー動画は「TIPAのフランス日記」のエピソードビデオ第108話に収録されています。
フランス女性は「自由」
「フランス女性を3つの言葉で表現すると?」
この質問に対する5人のフランス女性から出てきた言葉は以下のとおりです。
- 独立心(自立)
- 喜び
- 野心
- 自由
- チャンス
- 素質
- 好奇心
- 若さ
- 活動的
- 幸せ
どれもポジティブな言葉ばかりですが、なかでも「自由」という言葉はかなり強調されました。
5人中3人が挙げましたし、しかもその3人はまず1つ目の言葉として「自由」という言葉を選びました。
国の標語に「自由・平等・友愛」の3つの言葉をかかげている、なんともフランスらしい結果となりました。
ただ、もしこれが男性だったとしたら「自由」という言葉はあまりでなかっただろうなと思うと、多くの女性が「自由」と回答したこと自体が女性がまだまだ何かに抑圧されている証拠でもあるのかなと考えました。
3つの言葉、日本の女性のみなさんはなんと答えますか?

自由。
フランスの女性たちは、この「自由」という言葉からもわかるように、なにからも抑圧されることなく当然のごとく自分のやりたいことを自分の実力でやり抜くというスタンスを貫いている印象です。
日本の女性のみなさまは、「3つの言葉で日本女性を表してください」と聞かれたらなんと答えますか?
2016年10月に世界経済フォーラムが発表した「ジェンダー・ギャップ指数」では、144ヶ国中、日本が111位にランクインしました。
世界各国の男女平等の度合いを指数化した世界経済フォーラム(WEF)の2016年版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本の順位は調査対象144カ国のうち111位だった。前年より10下がり、過去最低の水準になった。(…)同指数は女性の地位を経済、教育、政治、健康の4分野で分析する。日本は健康や教育で順位を上げたが、「経済」が118位と12も下げた。政治は1つ上昇したが103位にとどまった。
1位 | アイスランド |
2位 | フィンランド |
・ | |
17位 | フランス |
・ | |
20位 | イギリス |
・ | |
111位 | 日本 |
116位 | 韓国 |
▲世界経済フォーラムによる「ジェンダー・ギャップ指数」のランキング概要
このランキングを大きく下げた「男女の所得格差」も、先進各国と比べると、日本が非常に低い数字を叩き出していることがよくわかります(↓)。

「PRI:正社員の男女間賃金格差の解消に向けた検討」より(※男性を100としたときの女性の所得)
誰がどうみても日本社会は男女平等の社会ではないということがよくわかります。
それが良いことなのか悪いことなのか、そういう学問的な議論は大学機関に任せるとして、ここではただ、凛とした態度で「自由」と「自立」を強調するフランス人女性の姿を伝えたいと思いました。
もちろん、フランスにも男女差別はまだまだ存在します。
それでも、女性は男性と対等に扱われるべきなのだと、どんな批判をされようとも主張しつづけるフランスの女性たち自身の力強い姿勢こそが、今のフランスの形を作り上げているのではないでしょうか。
日本の女性のみなさん、「日本女性」を3つの言葉で表現してくださいと聞かれたらなんと答えますか?
※当ブログ「パリノメモ」は、フランス語学習サイト「TIPAのフランス日記」より画像の使用を正式に許可されています。
