日本を飛び出して、海外でしばらく生活をしてみたいと憧れる人はたくさんいると思われます。その際、ワーキングホリデーや語学研修、あるいは海外インターンなど、方法は様々ですが、じつはそれらをすべて同時にやってしまうことだって可能です。

こんにちは、パリノメモの筆者をやっているジュロウです。
今回は、ボクが大学を休学したときに「ワーキングホリデー・語学研修・海外インターン」をすべて同時にやってしまったときの話をします。
もちろん、ワーキングホリデー・語学研修・海外インターンをすべて同時にやるとはいっても、同じ時期にすべてを行うわけではありません。本当にこれらを一度にやってしまうと、そもそも無理だとは思いますが、あまりに多忙なスケジュールで、1つ1つの活動が中途半端になってしまいかねません。
だから、ここで提案しようとしているのは、与えられた期間をたとえば1年だと仮定して、まずワーキングホリデーでお金を稼ぎ、そのお金で語学学校に行き、最後にインターンで実践をするというプランです。
最初の3ヶ月はワーキングホリデーでお金を稼ぎ、次の3ヶ月は語学研修、最後の6ヶ月でインターン、こんな具合です。
さて、そんなムチャクチャなことを突然いわれても、いったいどうやって実現するんだと反論をもらうのが当然だと思うので、今日は実際にボクが1年間かけて行った欲張り留学の概要を紹介しましょう。
ボクは、まずオーストラリアで3ヶ月間お金を稼いで、つぎにフランスとモロッコで語学学校に3ヶ月間通い、最後にフランスのワイナリーで実地研修(インターン)を行いました。
オーストラリアでの3ヶ月 ― 資金を貯める
大学を休学したことによって与えられた期間は1年であったため、まずは最初の3ヶ月を資金調達に充てることに決めました。
そこで選んだ国はオーストラリアです。ワーキングホリデービザを取得しやすいことと、物価の高さゆえに十分な給料をもらえるという情報があったからです。
もちろん、普通に日本で3ヶ月働くという手も大いに考えられましたが、当時はとりあえず海外に飛び出したいと尖っていたし、なにより、どうせ稼ぐんなら未知の環境に挑んでみたいと思っていました。事実、日本ではなくオーストラリアで3ヶ月過ごしたことによって、その経験談をこうして語ることも可能になっているわけです。
さて、オーストラリアでは、法定最低賃金が約15ドル(街によって前後する)、つまり日本円にして約1500円と、かなり恵まれた時間給をもらうことができます。だから、日本からオーストラリアまでの渡航費や、渡豪後に仕事が見つかるまでの最初の準備資金(ボクの場合は約5万円)は、この時給の高さでカバーできます。
途中、カジノで資金を失ったりといろいろな困難は経ましたが、最終的には3ヶ月で3000ドルを貯めることができました。
オーストラリアでのいろいろは下記の記事を参照してください。
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モロッコ&フランスでの3ヶ月 ― 武器(語学)を揃える
さて、ワーキングホリデーで資金を調達したら、次はいよいよ語学学校で武器(語学)を磨く段階です。稼いだお金を社会で戦うための武器に変えましょう。
ボクの場合、大学での第二外国語がフランス語であったし、なにより興味の対象がワインを中心としたフランス文化であったため、フランス語の語学学校に通うことにしました。
関連記事 ― 【酒好き必読】ビールや日本酒にはない、ワインに秘められた3つの特徴
もちろん英語を学びたい人であれば、そのままオーストラリアに継続して残ってもいいし、あるいは物価の安いフィリピンなんかに行くのもありかもしれません。オーストラリアに残った場合、簡単なアルバイトでお金を稼ぎ続けながら語学学校に通えるかもしれませんね。
さて、フランス語を学ぶべく、事前にインターネットで調査をしていたフランス・ディジョンにあるブルゴーニュ大学附属の語学学校であるCIEFにまず1ヶ月間通ったボクは、次にお金の節約とビザの問題を理由にモロッコへと渡りました。
モロッコの語学学校であったいろいろは以下の記事を参照してください。
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フランスでのインターン ― 語学を実践する
ここまでで、まずオーストラリアでお金を貯めて、つぎにその資金をフランス&モロッコの語学学校で語学という武器に変えました。
いよいよ、その語学を実践で使いこなす段階までやってきました。
ボクの場合、もともとワインに興味があってフランスに行ったので、住み込みの研修を受け入れてくれるワイナリーを探しました。
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受け入れ先のワイナリーを見つけるまでの経緯はここで詳しく書きませんが、結果的に2つのワイナリーに合計2ヶ月間ほど研修生として受け入れてもらうことができました。
もちろんワイナリーでなくとも、インターン先の候補はいくらでもあると思います。料理を学びたい人であればレストランでもいいし、フランス企業が公募していることだってあります。あるいは、フランス語を使う機会は減ってしまうかもしれませんが、フランスにある日系の企業でもいいかもしれません。学ぶことは多いはずです。
ビザや滞在許可証の問題でいろいろと困難はあるかもしれませんが、惜しまなければフランスにもワーキングホリデービザはあるし、どうとでもなるはずです。
もしワーキングホリデービザで行くとしたら、普通に合法的に働けるし、金銭収入も得られるから選択の幅は広がりますね。ワーホリ→語学学校→ワーホリという流れにはなってしまいますが、やっていることは同じです。
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こうして、かなり無理矢理ではありますが、ボクはだれよりも濃厚な休学期間を過ごせた自信があります。国の数でいうと1年間で3ヶ国、それぞれの国でやったことはワーキングホリデー・語学学校・インターンでの滞在です。
ただ単に1箇所にとどまって1つのことだけをやり切ることにももちろん価値はあると思いますが、とにかくいろんな経験をしたいと思っている学生なんかにとってはとても面白いプランだと思うし、十分実現可能です。あまり前例がないと思うので不安もあるかとは思いますが、ワーキングホリデー・語学学校・インターンといろんな選択肢があって悩んでいる人は、いっそのこと全部同時にやることも選択肢として考えてしまってもいいのではないでしょうか。