こんにちは、マエダジュロウです(@Parisnomemo_)。
パリの外れにあるヴェルサイユ宮殿、その輝かしい名そのものは多くの人が耳にしたことがあるはずです。ところが、ヴェルサイユ宮殿の脇に、「王の菜園」と言われる農園があるということは知っていますか?
今回は、このブログがパートナーシップを結んでいるフランス語学習サイト「TIPAのフランス日記」の第116話エピソードの内容に沿って、ヴェルサイユ宮殿にある「王の菜園」を紹介していきたいと思います!

※ 当ブログ「パリノメモ」は、フランス語学習サイト「TIPAのフランス日記」より画像の使用を正式に許可されています。
「王の菜園」って?

TIPAのフランス日記の第116エピソードは、ヴェルサイユ宮殿にある「王の菜園」に関するものでした。
1682年にルイ14世が建てたヴェルサイユ宮殿(Château de Versailles)の脇には、王や宮殿の人々にふるまう料理のための食材を収穫するために菜園が併設されました。王の宮殿のそばにあって、王のための野菜を作るのだから、それは自然と「王の菜園」と呼ばれるようになりました。

「王の菜園」で育てられる野菜:TIPAのフランス日記より

「王の菜園」の一画:TIPAのフランス日記より
じつはこの「王の菜園」、現在では国立ペイザージュ・造園学校というフランスの教育機関の管理下にあり、学生たちの研究目的で野菜が育てられています。日本でいう農大的な立ち位置なのでしょうか。王のために捧げられた菜園は、現在では国の未来を担う学生たちに捧げられています。
「王の菜園」の敷地内には、菜園内でとれた作物を販売する売店があり、新鮮で威厳のある(?)野菜や果物を購入することができます。この土地でとれた作物を食べるということは、かつての王が食べたのと同じものを味わうことに繋がるのでしょうか。
ちなみにこの菜園の野菜が売られて発生した利益は国立ペイザージュ・造園学校の資金源となっているので、うまく循環ができているものです。
案内をしてくれたのはマティルド!

今回、「王の菜園」を案内してくれたのは、アントワーヌの友人であるマティルドです。
というのも、彼女は「王の菜園」で実際に農作物を育てる国立ペイザージュ・造園学校の生徒なのです!

何年間も実際に野菜を育ててきたマティルドにとって、「王の菜園」はまさに自分の庭のようなものなのです。ぼくも「王の菜園」を自分の庭だと言ってみたい。

まず彼女は、自分の通う学校であり、「王の菜園」を管理する国立ペイザージュ・造園学校の案内をしてくれます。この学校は4年制の教育システムを採用していて、学生はグループを作って「王の菜園」の一画で実際に作物を育てます。

学生の作業場の一画:TIPAのフランス日記より

マティルドは現在最終学年である4年生:TIPAのフランス日記より
さすが「王の菜園」を管理する学校、見ただけでそのレベルの高さがうかがえます。マティルドもフランスの未来を担う人材になるのでしょうか。

「王の菜園」を案内してくれるマティルド:TIPAのフランス日記より

実際にどのようにして学生たちが「王の菜園」で作物を育てるのかを説明してくれます。基本的には野菜や花を育てるようですが、小さな池を作って水生植物も育てられるとか!日本人が入学したら米を作ったりするのかな…!

「王の菜園」の景色:TIPAのフランス日記より
「王の菜園」は全体で約9ヘクタールあります。農園としては決して大きくない規模ですが、それでもひとつの宮殿の食事をまかなうために作られたのだと思うと、なかなか大きい食料源を作ったものです。

ところで、マティルドは現在、最終学年である4年生です。もうすぐ卒業なので、これまで4年間にわたって面倒をみてきた自分の庭のような「王の菜園」から離れるのがとても寂しいようです。
忙しい中、自分の慣れしたんだ「王の菜園」をぼくたちに紹介してくれたわけですがいかがだったでしょうか。華々しいヴェルサイユ宮殿に訪れた際は、ぜひともその脇にある「王の菜園」にも寄ってみて下さい。夕食のために野菜を買って帰るのもなかなかいいかもしれないですね。
なお、今回のお話はフランス語学習サイト「TIPAのフランス日記」のエピソード第116話に収録されています。こういったフランス現地の情報と一緒にフランス語を学ばれたい方はぜひTIPAのフランス日記のホームページに訪れてみて下さい。
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