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真の「ワイン愛好家」を目指すあなたにおすすめしたい10冊の本!

ワイン愛好家を名乗りたければ、とにかくワインについて語れなければなりません。

もちろんなんでもかんでも語れればいいというわけではありません。

どの産地でどういったワインが生まれて、ぶどうの樹にはこういう病気があって…と、そういった基礎知識も大切でしょう。

しかしながら、そういった「プロ」の知識は最低限だけ抑えておいて、あとはプロであるソムリエさんに任せればよいのです。

 

ボクの思い描く「ワイン愛好家」とは、ワインを文化学的に社会学的に理解しようとしている人のことです。

 

なんでフランスは「おいしい」のか?

なんで日本ではワインは「高尚」とされているのか?

なんでワインに詳しいというと「すごい」とされるのか?

 

ワインそのものに関する知識ではなく、こういった文化的なことに回答をできてこそ、真の「ワイン愛好家」だとボクは思っているのです。

 

今回は、学部時代「ワインってなんなんだ?」という疑問をもって、休学をしてまでフランスのワイナリーで住み込み研修をし、現在はパリの大学院で飲食文化学を学んでいるボクが、真の「ワイン愛好家」になるために必要なおすすめ書籍を10冊紹介したいと思います!

 

「美食家」になりたい人はこちらをどうぞ

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真の「美食家」になるにはどうすればいいのでしょう? いろんな料理を知っていて、いろんなものを食べてきて、そういった経験ベースなことももちろん大事なんですが、ボクは「考える力」

 

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「ワイン愛好家」になるための知的な書籍

『ワインで考えるグローバリゼーション』

難易度:★★☆☆☆

これは面白かったですねー。何より読みやすくてわかりやすい!

なんでわかりやすいのかというと、最近やたらめったらに騒がれている「グローバリゼーション」というモヤモヤっとした広い概念を、「ワイン」という狭い例に当てはめることによって、明快かつめちゃくちゃ具体的に説明しているんです。

「グローバリゼーション」っていうと、概念が広すぎるんですが、「ワインのグローバリゼーション」っていうと、けっこう単純化されますよね。

この著作は、ワインエキスパートをもつ日本の歴史社会学者である山下範久氏によって書かれたもので、ワイン好きはもちろん、社会学を専攻している学生たちには是非とも読んで欲しい1冊なのです!

『新ワイン学入門』

難易度:★★☆☆☆

以前、「美食家」になりたい人が読んでおくべき11冊の本という記事で紹介した『「飲食」というレッスン』の著者である早稲田大学教授・福田育弘氏によって書かれた1冊です。

数あるワイン本の中でなんでこの本をおすすめしたいかというと、「日本ワイン」に特化して、社会学・文化学的に考察をしているからです。

フランス人には読ませたくない。日本ワインが元気になる本」というキャッチフレーズが象徴的で、なんで日本ワインが近年これほどまでに高品質になってきたのか、なんで「おいしいワイン」はフランスだけのものではないのかということを説明しています。

「日本人」で「ワイン愛好家」であるならば、日本ワイン業界を盛り上げるためにも教養として抑えておきたい必読図書!!

 

『ワインと書物でフランスめぐり』

難易度:★★☆☆☆

これまた早稲田大学の福田育弘教授によって書かれた1冊です。『新・ワイン学入門 』はおもに日本のワイン生産にフォーカスして論理的かつわかりやすく分析をしましたが、こちらはフランスという国のフランスワインについて書かれている、ザ・ワインのうんちく本です。

ただ、一般的なほかのワインのうんちく本と異なるのは、ワインの味とか製法とかそういったことを解説しているのではなく、もっともっと文化的なことに焦点を当てています。なぜボルドーは栄えたのか?ブルゴーニュはどのようにして高級ワイン生産地になったのか?答えられそうで答えられないこういった質問に、執筆家としてもっとも脂ののっていた頃の福田教授がおもしろおかしく語っています。

『ワイン物語』

難易度:★★★★☆

壮大な本です。じつに壮大な本です。

イギリスの偉大なワイン評論家であるヒュー・ジョンソンが、地中海地方でワインが生まれてからこれだけ世界中に普及するまでの「ワインの世界史」をじつに3冊にわたって描いています。

冒頭で紹介した『ワインで考えるグローバリゼーション』は、社会学的にアカデミックな視点でワインが世界的に広がった様子を考察していますが、『ワイン物語』はそのタイトルのとおり、「ワイン」という主人公がいろんな国々に広がっていくストーリーをまさに物語っているのです。

ワイン愛好家なら基本として抑えておきたい!

 

『ワインと外交』

難易度:★★☆☆☆

『エリゼ宮の食卓―その饗宴と美食外交』を執筆した西川恵氏が、さらに「ワイン」にフォーカスしてそれを取り巻く外交について解説しています。

フランス人に招かれて出される「ワイン」って、その格付の高さやクオリティの高さによって、それを出したフランス人の意図を密かに語ってくれているのです。

『エリゼ宮の食卓』と合わせて読んでおきたい一冊です。

 

麻井宇介セレクション『ワインづくりの思想』『比較ワイン文化考』など

難易度:★★★☆☆

ワイン生産およびワインの文化研究における「神」とされる麻井宇介氏の4つの重要著書の復刻版です。

その研究の重要性が再評価されて2015年に再版されました。

ボクの学部時代の研究テーマはワインに関するものだったのですが、麻井氏のこれらの著作は正直何度も何度も読み返しました。

今でこそワインの文化研究がそれなりに進んでいる日本ですが、70年代・80年代にこれほどまでに的確に「ワイン」という事象を予言した著作が他にあったでしょうか

まさに教養の塊ともいえる著作群!!

 

『ウスケボーイズ』

難易度:★☆☆☆☆

ワイン生産と文化研究の「神」とされる麻井宇介氏にはもちろん多数の弟子がいます。

そのうちの3人の弟子、岡本英史・城戸亜紀人・曽我彰彦さんらの物語を綴った一冊です。

現在では評価の高いワインを作り上げ、日本のワイン生産を率いるまでになった3人の弟子と、麻井宇介氏の物語をどうぞ。

いわゆるアカデミックな難しい本ではないので、本当にすぐに読めます。

 

『千曲川ワインバレー』

難易度:★☆☆☆☆

料理の四面体』の著者である玉村豊男氏は、現在長野県でワイナリーを営んでいます。

 そんな玉村豊男氏が、エッセイストとしてではなく、1人のワイナリーのオーナーとして、日本ワインのこれからの展望と、彼の掲げるある種の夢をこの著作の中で語っています。

長野県の千曲川流域を、ワイナリーが密集したワインバレーとして活性化させたいという玉村豊男氏の「現実的な夢」を思わず応援したくなってしまう1冊です。

日本ワインを愛する全ての人へ!!

 

『はじめてのワイン法』

難易度:★★★☆☆

ワインといえばその生産を管理するための「法律」というものが常に付随してきます。これがヨーロッパの常識ではあるのですが、日本ではまだまだ「ワイン法」は成熟していません。

そんな現状の中で、「ワイン法」に関する日本の第一人者である明治大学の蛯原健介教授がわかりやすく、そして網羅的に「ワイン法」についてまとめた一冊が『はじめてのワイン法』です。

AOC制度やAOP制度など、ワイン愛好家を名乗るならば基本として知っておかなければならない法律の成り立ちや、その他の細かい政令など、うんちくを語りたい愛好家たちはぜひ!

 

『ワインビジネス』

難易度:★★★☆☆

これだけ世界的に広まったワインは文化的にも珍しいお酒ですが、もちろんビジネスマンたちにとっても注目の的です。

ワインは、作る行為も、流通させる行為も、実際に現場で販売する行為も、すべて利益を生み出す「ビジネス」なのです。

ぶどうが育てられる畑から、食卓にワインボトルがあがってくるまでの「ワインビジネス」を網羅的に、そして知的に説明してくれています。

ワインを仕事にしたい人はぜひとも抑えておきたいかも!?

 

いかがでしたか。

もちろん今回おすすめした本が全てではありません。ワインに関わる書籍は毎年毎年興味深いものが出版されています。

ワインというと、味や香り、ぶどうの品種や生産地など、いわゆる知識的なことばかりが勉強される傾向にあります。もちろんそれはとても大事なのですが、本当に「ワイン」という飲み物を理解したいと思ったのなら、今回紹介した書籍のように文化的・社会的・経営的視点からワインを学んでみましょう!

また面白い書籍が見つかったらどんどん紹介していきます!

 

こちらも合わせてどうぞ。

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真の「美食家」になるにはどうすればいいのでしょう? いろんな料理を知っていて、いろんなものを食べてきて、そういった経験ベースなことももちろん大事なんですが、ボクは「考える力」

 

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